ミッドセンチュリーデザイン – Robin Day 675 Chair

デザインの世界でミッドセンチュリーは20世紀半ばを指します。1950年代を中心に、前後10年、1940〜60年代にかけてデザインされたプロダクト・インテリア・建築などに使われる用語のことです。

ミッドセンチュリースタイルは、第二次世界大戦後に急成長した住宅スタイルから生まれて人気を博しました。多くの人が住居を必要としていた時代、建築は主にモジュールシステムで行われ、明るく照らす自然光が主役の大きな窓と開放的な間取り、すっきりした外観の平屋の家が特徴でした。

また、過剰な装飾はなく、機能性を重視したナチュラルなデザインがミッドセンチュリーの特徴の1つです。色や質感は可能な限り自然に、仕上げは美しく、さらに実用的で機能的。ミッドセンチュリーデザインは、心地よいシンプルな中に美しさが際立っています。そして今なお人気あるスタイル。長年にわたって愛され続けているのは、やはりナチュラルなデザインに焦点を当てていたからかもしれません。

Robin Day – 675 Chair

20世紀イギリスを代表するプロダクトデザイナーのロビン・デイ。1952年にデザインされた675チェアは、背もたれと肘掛けが滑らかなラインとカーブで一体化している美しいデザインが特徴です。目を惹くその独特なフォルムは、オーク材の単板を積み重ねた合板、プライウッドで表現されています。当時、成型合板は椅子の製作に使われ始めていましたが、アームまで一体となったものはなく、この675チェアのプライウッド技術が先駆けとなったそうです。

こちらの675チェアは、2010年に亡くなったロビンを偲び、メモリアルにhabitatが復刻版として販売していたもの。2011年にスペインのhabitatで出会いました。スチールの直線的な脚に、美しいラインとカーブを描いた木材の温もり、さらにゆったりとした座り心地も良くて、まさに実用性を兼ね備えたロビン・デイの代表的なデザインです。

北欧スタイルのヴィンテージ家具

隣にある家具は同じくミッドセンチュリーにイギリスでデザインされたブックシェルフ。戦後に英国でやはりブームになった北欧デザインを取り入れていて、とても温かみのあるヴィンテージ家具です。コンパクトでサイドキャビネットやナイトテーブルとしても良さそうなサイズ感。シンプルながらデザイン性もあって、さらにしっかりした作りで、英国の確かな技術力を実感できます。

ミッドセンチュリーにイギリスで造られた北欧スタイルの家具も素敵なものが多いですね。デザインも品質も本場の北欧家具に引けを取らないですし、実際に見てまわると色んな発見があってとても楽しいです。

そう!思い出す〜。ヨーロッパの国は、商店のショーウィンドウにディスプレイされた家具やインテリアを見るのも多様なスタイルを学べて、良い勉強になりましたね。いつかまた家具屋めぐりにも出かけたいなぁ〜。

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