クラリネットの練習再開に合わせ、マウスピース選びで驚いたのは、マッピによって音色が全く変わることでした。バンドレンのM30 Lyerと5RV Lyer、そしてESM JP7、手持ちのマウスピースについてのメモログを残そうと思います。
バンドレンのマッピには2タイプある
バンドレン・マウスピースはトラディショナルとプロファイル88の2タイプがあります。トラディショナルは文字通りオーソドックス、くわえた感覚や息の入れ方もまさに慣れ親しんだマウスピースといった感じ。一方のプロファイル88は、マウスピースの歯が当たる部分(ビークというそう)が少し緩やかなため、くわえた時に若干小ぶりに感じて、息の入れ方も変わってくる印象でした。私にしっくりきたのはやはりトラディショナルでした。好みで選ぶのがベストなので、楽器屋さんで試奏させてもらうと良いですね。
そしてバンドレンのマウスピースが悩ましいのは、いろんなモデルがあるのよ〜。どれにしたらいいの??迷うわ〜。
Vandoren M30 Lyer
- ティップオープニング:1.135mm
- フェイシング:Long
しっくりきたのはバンドレンのM30ライヤーでした。吹き心地がとても良いです。硬めのリードを合わせても吹きやすい。適度な吹奏感で、小さい柔らかな音も出しやすく、息がしっかり入った時の芯のある深い音色、太くまろやかな音が響く感じも◎。色んな表現が楽しめそう!そんなレンジの広さはメリットですね。
Vandoren 5RV Lyer
- ティップオープニング:1.091mm
- フェイシング:20mm Medium Short
5RVライヤーを吹き始めた時は軽すぎる吹奏感に驚き、音がコロコロ丸すぎる印象がありましたが、硬めのリードを合わせると多少、深い音色へ変化しました。速いパッセージや高音もコントロールしやすくて、吹きやすさ光一のマウスピース。なので手元にあるとやっぱり安心する〜。
バンドレン・マウスピース
ESM JP7
- ティップオープニング:1.18mm
- フェイシング:16.5mm
Ernst Schreiber エルンスト・シュライバーのマウスピースは、専用のコンピュータマシンで精巧に作られていて、歪みが少ないそう。一度試してみたいと思っていたんですよね。
メタルリング付き。さすが鳴ります!響き豊かなパワフルな音がでます。薄いリードよりは少し抵抗感あるぐらいのリードを合わせると良い感じ。すぐ吹きやすくなります。ただ、高音のコントロールが難しく感じました。雑音が多い…。高音をうまく操ることができるようになれば、とても良い選択肢になりそう。長期在庫でパッケージの蓋がないという理由でアウトレット価格になっていたのを楽器屋の店頭で見つけたんですよね。お試しのつもりが思いがけず良き出会いになりました。
新たな相棒との出会いを求めて
これまでマウスピースは、セルマー10Sについてきた セルマーC⭐︎を長年使ってきました。できることなら、そのまま吹き続けたい!と思った程、良き相棒だったんですよね〜。すり減った老骨に鞭打つのも気の毒なので、御隠居いただくことに。そうして新たな相棒探しが始まったのでした。自分の求める音に近づくことのできるマッピに出会う旅はまだまだ続きそうです。