東京立川市にある阿豆佐味天神社、1629年、砂川村の鎮守神として創建されました。主祭神は、一寸法師のモデルとも言われる小さな神様、少彦名命(すくなひこなのみこと)と、天照大神が天の岩戸に隠れた時、祝詞(のりと)担当であった天児屋根命(あめのこやねのみこと)をお祀りしています。また境内には、水天宮、蚕影神社、八雲神社…と多数の神社が合祀されています。
本殿は1738年頃の建築とみられ、立川で最古の木造建築として、市の有形文化財に指定されています。龍や獅子の神々しい彫刻が施されたケヤキ造りの拝殿は、1862年完成、堂々とした風格のある建築で一見の価値ありです。また、元旦からだるま朝市が立ち、日本一早いだるま市ヶ行われる神社としても知られているそうです。
今回一緒に散歩したフィルムカメラはPentax MX、フィルムはKodak PORTRA160でした。お参りした日は3月1日。愛猫の命日でした。梅の花が綺麗でしたよ!境内には、4人の唐子が片膝をついて四隅を担いだデザインの手水鉢や、水天宮社殿前に安産祈願・子授けのご利益がある「豊之泉」、犬張子の石像も可愛らくして、写真でおさめたいところが沢山ありました。








猫への愛であふれる猫返し神社
猫好きの方でしたらきっともうご存知かもしれませんね。境内にある蚕影(こかげ)神社は猫返し神社として愛猫家の間で話題のスポット。この辺りは江戸時代に養蚕が盛んで、蚕影神社は養蚕の神様、蚕の天敵であるネズミを捕らえる猫を守り神にしています。そのため、こちらで願掛けすると迷子になった猫を返してもらえるのだそう。
境内ではつぶらな瞳の狛猫さんが迎えてくれます。絵馬ももちろん三毛猫が描かれています。奉納された絵馬には迷い猫のみでなく、健康祈願や天国にいる愛猫へ向けたメッセージなど、猫への愛であふれ、同じ思いにウルウルしちゃいます。
境内に流れるピアノ曲は、ジャズピアニストの山下洋輔さんが奉納した「超天楽」という曲。実は山下さんの飼う猫がいなくなり、偶然通りかかったこちらの神社でお願いしたところ、翌日、猫が戻ってきたそう。その後も猫が迷子になる度にお参りされ、その都度、猫が戻ってくるので、雑誌のエッセイに冗談で「猫返し神社だよ」と掲載したのがきっかけて全国的に話題になったそうです。
愛猫への想いはみんな同じですね。猫好きの方はぜひ一度お参りを!猫への愛が感じられて素敵な神社ですよ。

- 主祭神:少彦名命・天児屋根命
- 例祭:9月中旬
- 初穂料:¥300
- 東京都立川市砂川町4-1-1
- 立川駅北口バスターミナル1番乗り場から立川バス「三ツ藤・箱根ヶ崎駅」行きに乗車、「砂川四番」下車
- 阿豆佐味天神社 立川水天宮